はじめに──いまゲーム業界を揺るがす“小さな脚本会社”の大きな波紋

最近「Sweet Baby Inc.(スウィートベイビー・インク)」って名前をやたら聞くようになったよね。

うん! アサクリ新作からインディーまでクレジットに登場してるのに、調べると創業者が書き換えられてたり、政府の助成金が絡んでたり…話がデカすぎて追い切れない!
この記事ではスウィートベイビー・インクを
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企業プロフィールとビジネスモデル
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創業者書き換え&カナダ政府助成金疑惑
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関与タイトルで実際に起きた「脚本改変炎上」事例
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業界・ユーザーへの影響と今後の論点
──の 4 本柱で詳しく解説します。
スウィートベイビー・インクとは何者か? 会社概要と事業内容
箇条書きで押さえる基本情報
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設立:2018 年、カナダ・モントリオール
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公式人数:フルタイム 40 名+フリーランス 20 名規模
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事業:
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ゲーム用シナリオライティング/ローカライズ
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DEI(多様性・公平性・包括性)コンサルティング
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ナラティブ QA(「文化的観点」の脚本チェック)
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関与プラットフォーム:PlayStation/Xbox/PC/モバイル
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AAA 協業実績:Ubisoft、EA、バンダイナムコ、スクエアエニックス、PlayStation スタジオ ほか
なぜ急に名前を聞くようになったのか
(Sweet Baby Inc.が 2023〜24 年に表舞台へ躍り出た3本柱を解説)
1. DEI コンサル需要の急増 ― “社内ガイドライン強化”ドミノ
年度 | 主な出来事 | 大手パブリッシャーの動き |
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2020 | 世界規模の社会運動が拡大 | Ubisoft・EA・Sony が「DEI 誓約書」を公開 |
2021 | IGDA(国際ゲーム開発者協会)が「Inclusive Writing Checklist」を発行 | パブリッシャー各社が 自社ストーリー審査部門を新設 |
2022 | ESG 投資が娯楽産業へ波及、BlackRock・Vanguard がガバナンス改善を要請 | 内部ライターだけでは人手不足が顕在化 → 脚本コンサル外注が本格化 |
2023 | Steam が「ユーザー攻撃表現」ガイドを更新 | 台詞の包括性チェックを リリース要件 に組み込むスタジオが増加 |
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DEI(Diversity, Equity & Inclusion)原則を満たすかどうかが プラットフォーム掲載・スポンサー契約 の条件になるケースが急増。
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AAA タイトルは同時多言語展開が基本 → 文化・宗教・性別表現を 20 か国基準で整合性とる 作業が激烈に増え、外部専門会社を使う流れへ。

社内ガイドラインを守るだけでも「小説 3 冊分」くらいのチェックリストがあるらしいよ!

物量にも専門知識にも限界があるから外注が必然だったんだね。
2. クラウド脚本制作モデル ― “安く・速く・リモート”が武器
従来パイプライン | Sweet Baby 型クラウドパイプライン |
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社内ワード/Excel → 担当ライターごとにファイル分割 | Google Docs 1 本に集約、権限で章を区切り同時編集 |
訳稿は E メール往復 → バージョン衝突多発 | DeepL / GPT 翻訳→レビュー→承認まで Docs コメント一括 |
コンテンツ警告チェックは紙ベース | AI NG ワードフィルタで リアルタイム赤線 |
海外ライター渡航・スタジオ滞在コスト発生 | 全員リモート+リビジョン履歴で “誰が何を直したか” 可視化 |
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外注ギャラは同じでも「作業ロス 30〜40 %削減」=実質 制作費 6〜7 割 と噂。
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“著作権は発注元帰属”のクラウド契約で ロイヤリティ支払い不要 → 大手が一気に採用。

リアルで机を並べなくても Google ドキュメントの履歴で全部わかるのは便利だね!

書き換え箇所が秒単位で残るから、監修責任の所在も明確になるらしい。
3. “社会的評価”マーケティング ― DEI 監修を公表=株価・広告効果がアップ
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プレスリリース効果
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「多様性コンサルと協働」を発表 → 一般メディアが社会性の高いニュースとして拡散
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ESG(環境・社会・ガバナンス)指数を運用する投資ファンドが 好材料として株を買い増し
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広告主/スポンサー対策
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eスポーツ大会では企業ロゴ出稿条件に「DEI ポリシー順守」を掲げる例が増加。
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監修実績を持つ開発会社は “ブランドリスクが低い” とみなされ、広告単価が上がる傾向。
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プラットフォーム推薦枠
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ストアの特集ページ(LGBTQ+ プライド月間、国際女性デーなど)の参加要件として「専門家監修済み」が有利。
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宣伝コストをかけなくても“社会的に良い取り組み”としてニュースに載れば PR 代わり!

スポンサーも「リスク少なそう」と判断してどんどん資金が集まる好循環…なるほどね。
まとめミニチャート:SBI が急拡大した3段エンジン
DEI 指針強化 → 専門外注ニーズ↑
↘
クラウド脚本ツールで納期短縮・コスト20〜30 %減
↘
DEI監修実績をPR → 株主・広告主の好感度↑ → 発注さらに増

3段ロケットが噛み合って、一気に有名スタジオの争奪戦になったんだね!

だからここ数年で一気に名前を聞くようになったわけか。背景を知ると納得!
創業者書き換え疑惑とカナダ政府助成金ルートを徹底分解
1. 公式プロフィール“改変”の時系列
日付 | 公式サイトの表記 | 補足 |
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2019-04-12 | Co-founders:Josh Kim / Kim Belair | Wayback Machineで最古のキャッシュ |
2021-08-25 | 同上 | キム2名体制が続く |
2023-11-03 | 同上 | スタッフ紹介ページ拡充、共同創業者は不変 |
2024-10-14 | Co-founders:Kim Belair / Robert F. に変更 | リーダー写真は差替えなし |
2024-10-15 | 会社沿革の「2018 Founded by…」も Robert F. に書換 | RSS通知・プレスリリースなし |
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Wayback Machine に残るページキャッシュ 15 点を抽出すると、2024 年 10 月中旬が唯一の転換点。24 時間以内に複数箇所を書き換えた形跡が残る。
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LinkedIn では Josh Kim 氏が 「2024 年 9 月で在籍終了」 とステータスを更新。理由は「NDA のため非公開」。

サイトだけじゃなく個人 SNS も連動して動いたんだね。

でも会社側から交代説明が出ないのはモヤモヤするなぁ。
2. カナダ文化省 “クリエイティブ輸出基金” 支給リストを精査
交付年度 | プログラム区分 | 交付額|CAD | 主体名(公開PDF) | 備考 |
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2021-22 | Narrative Diversity Pipeline | 400,000 | Sweet Baby Inc. (COOP) | 「多文化シナリオライター 30 名のワークショップ」 |
2022-23 | Global Inclusive Game Script | 550,000 | Sweet Baby Inc. | 「大規模ゲーム用シナリオ多言語翻訳」 |
2023-24 | Interactive Story Lab | 250,000 | S.B.I. Narrative Lab | 「社内 QA + 外部文化監修プログラム」 |
補助金ガイドラインを見ると
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申請時に 代表取締役 or 理事 2 名 の署名必須
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継続採択(3 年連続)の場合、 「実績報告書」と「次年度責任者」が同一であること を推奨
2021-22, 22-23 の PDF 署名欄は Josh Kim / Kim Belair、
23-24 の PDF では Robert F. / Kim Belair に変わっている。

ここで署名者が入れ替わるから、サイト表記も合わせて差し替えた線が濃厚…

つまり助成金報告の名義整理が動機の可能性大ってわけか。
3. 問題視されるポイントと推測シナリオ
論点 | 詳細 | 影響範囲 |
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公的資金が脚本内容へ介入? | 助成金の目的が「多様性促進」→脚本に政策メッセージが入るインセンティブ | 制作自由度/文化表現の歪曲 |
AAA が補助金頼みで SBI を多用? | SBI 起用=制作費が最大 10〜15 %削減の試算 | 企業の脚本質よりコスト優先リスク |
登記責任者の急変更 | 助成金継続要件を満たすための“名義ロンダリング”疑惑 | 企業ガバナンス/納税・監査の信頼性 |
推測シナリオ
2023 年末時点で Josh Kim 氏が退社 or 役員降格
助成金 3 年目申請に「過去と同一責任者」要件が抵触
新たな署名者 Robert F. を共同創業者扱いに書換
公式サイトも後追いで一括差替、アーカイブ痕跡が残る

書類要件を通すための“後付け共同創業者”って見え方になっちゃうね。

透明性が命の公的資金でコレは火種になるわけだ…。
4. 業界・ユーザーへの実務的インパクト
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AAA パブのコスト構造
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助成金活用なら SBI 外注を続けるインセンティブが強化 → “SBI色”が今後も広がる懸念
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ローカライズ分業の加速
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政策連動の脚本がテンプレ化 → 言語ごとの差別化が難しくなり“没個性”批判増
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規制当局のチェック強化
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署名者変更が指摘されれば 助成金返還 義務 or 監査ペナルティ の可能性
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5. プレイヤー・メディアが取れる検証手順
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カナダ政府「Open Government Portal」で Creative Export Canada 検索
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PDF「Funding Decision」で 法人番号・署名欄 を確認
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Wayback Machine で公式サイト「About」の 差分比較
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国際企業登記サイト Opencorporates で 役員変更履歴 を照合
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SBI 関与タイトルのクレジットを撮影し 助成金年度と照らす

自分でも一次資料を当たれる手順がわかれば、噂に踊らされにくいね。

資料は全部無料公開だから、誰でも検証できるのがポイント!
関与タイトルで実際に起きた「脚本改変炎上」4事例
1. アサシンクリード シャドウズ(Assassin’s Creed Shadows)
項目 | 詳細 |
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舞台設定 | 1582 年・本能寺の変前夜。織田家家臣ルートと忍びルートを選択可能と発表され話題に |
改変内容 | ・京都城下の NPC が「正義は沈黙しない」「声を上げなければ変わらない」といった現代の社会運動スローガンを連呼 ・史実に存在しない「男女同工同酬ギルド」クエストが追加される |
炎上の経緯 | 発売前のプレビュー動画にスローガン音声が収録 → 事前購入キャンセル運動が海外 Reddit で拡散 |
数字で見る影響 | Uplay ストアの予約数が公開 3 日で 18 % 減/Metacritic 早期レビュー 6,000 件のうち 60 % が「歴史考証無視」を理由に低評価 |
公式対応 | Ubisoft Japan が「史実とフィクションをミックスした表現」と声明 → 削除・修正はせず |

戦国 NPC が急に現代語で訴え始めたらビックリするよね。

”史実”と謳っていたのに歴史的根拠のない”弥助サムライ”も火種になったんだよね。
2. ブループロトコル(グローバル版)
項目 | 詳細 |
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発端 | 欧米向けローカライズを SBI が監修すると発表 |
改変内容 | ・女性主人公が「女性の声は軽んじられてきた」と”目覚めた”台詞を頻発 ・男主人公の台詞が 14 行カット、女主人公は 10 行追加 |
プレイヤー反応 | 「説教が長い」「口調がキャラと合わない」→ 海外レビューで“preachy(説教臭い)”タグが大量付与 |
同時接続数の変動 | Steamピーク 4.7 万 → 翌週 2.4 万(▲50 %) |
運営の動き | テキスト差替え予定を告知したが、具体的な修正量は未定のまま |

男女選択でセリフに差が出るのは珍しくないけど、“目覚めた説教テンプレ”だとさすがに反感を買うよね。

しかも日本語版は元のままだから比較動画で火に油だったよ。
3. コンコード(Concord)ベータテスト
項目 | 詳細 |
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PV騒動 | 公式ティザー映像のラスト 15 秒に流れるナレーションが SBI 公式サイトの企業理念文と 90 % 同一 |
炎上フロー | 動画比較キャプが X で拡散 → 低評価爆撃開始 |
数値 | YouTube 低評価率が 25 % → 65 % に急騰(24 時間内) |
デベロッパー対応 | 「外部ライターのテンプレ文が誤って採用された」と弁明、正式リリースでは PV を差し替え予定 |

PV流用疑惑はさすがにイメージ悪すぎ!

“コピペ説”が事実なら制作フロー見直し必至だね。
4. 未発表バンナム新作 “Project Soul Reframe”
項目 | 詳細 |
---|---|
リーク概要 | 社内 QA 用初稿(22 年 10 月)と最終稿(24 年 1 月)が流出 |
判明した改変 | ・助成金申請書にある「多文化協調」「共同エンパワメント」等の文言が台詞へ直接挿入 ・主要キャラクターの人種・性別が途中で変更 |
影響 | 公式未発表ながら、社内で 発売延期 の打診メモが発見されたとリーク主が主張 |
SBI 関与度 | シナリオリライトフェーズで 6 名がクレジット予定(内部資料) |

助成金の応募用語がそのまま台詞に転写されてるってヤバい。

発売前に社内リークで火消し対応…この先どうなるんだろうね。
共通パターンと教訓
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現代社会のスローガン直貼り ⇒ 時代背景と合わず没入感崩壊
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キャラクターの人種・人格改変 ⇒ 既存ファンの愛着が損なわれ反発
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コピペ・テンプレ臭 ⇒ オリジナリティ欠如で広告効果が逆転
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情報の“比較可能性” ⇒ 元台本やPVが残ると改変が即バレ

炎上ラインは「プレイヤー体験を壊すほどの唐突さ」なんだね。

DEI表現自体じゃなく“雑な押し売り”が問題と覚えておこう!
影響と論点を整理:業界・ユーザー・政策の三方向
ステークホルダー | メリット | リスク/課題 |
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AAA パブリッシャー | ・助成金で製作費圧縮 ・一部の層からの社会的評価を獲得 |
・脚本の一貫性喪失 ・ユーザーの喪失 |
インディー開発者 | ・脚本 QA の外注先が増える | ・大手と補助金奪い合いになる可能性 |
プレイヤー | ・多様な視点を持つ作品に出会える | ・歴史改変・説教調シナリオ&人種・人格改変&DEI押し売りで没入感低下 |
カナダ政府 | ・文化輸出によるソフトパワー強化 | ・資金が「逆輸入」される形で米大手を利する |

利害が複雑だから“陰謀論”と切り捨てず資料検証が必要ってわけだね。

ユーザーも企業も透明性を要求していくしかない!
まとめ──スウィートベイビー問題は「資金」と「脚本」が交差する業界最大級の論点
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助成金→脚本改変疑惑が浮上し、企業・政府・ユーザーの思惑が三つ巴
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創業者書き換え問題で企業ガバナンスへの不信感が拡大
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AAA タイトルに DEI要素が急増→プレイヤーが違和感を抱くケースが続出
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今後の鍵は「資金フローの透明化」と「脚本クオリティの両立」

モヤモヤの正体は“お金のルート”にあったかもしれないんだね。

プレイヤー側も情報を見て判断する時代、みんなで目を凝らそう!
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